2024年7月1日月曜日

絶対音階/最相葉月


 古本で単行本、新刊の文庫で何冊か、結局読み切ったのはKindle版。そして、ボロボロになって処分した単行本の代わりの単行本を比較的きれいな状態で見つけたので先日手に入れた。といっても、読み切ったのは今回が2回目。いつも、最初から順に読んでいくため、後半が面白いと思っていても、そこにたどり着く前にほかの本を手に取ってしまった。今回は、めずらしく「乗り換える本」がなかったので読み切れた。

ぼくも音楽を演奏する人なので、その視点から読むと、やはり後半が面白い、。演奏する自分にとって何か参考になることが書かれていないかという視点で読んだ時、戦時中に絶対音感がどんな使われ方をしたかといった歴史的な話題には興味がない。後半の、特に五島ファミリーの話は印象に残った。ある意味、絶対音感に影響を受けた家族の一例として紹介されているのだろうと思う。絶対音感を持った人の多くの側面が描かれたこの本の最後は、かなり具体的な印象をぼくの中に残した。

下線を引いた箇所を読み直すことで、ぼくも自分の歩幅で少しずつ、自分を満足させられる演奏に向かって進んでいきたい。

7月1日(月)

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