「ひところ、武田鉄矢がふたことめには、人生って言ってたわね」
─彼女と夕暮れの街 常盤新平
著者は自身のエッセイで、人生人生と頻繁に言う女性のことを密かに人生さんと呼んでいたと書いていた。人生なんていう大きなテーマを持つ言葉を軽々しく口にする人をあまり好まなかったらしい。
芸能人に限らず、いわゆる有名人が、最近読んでいる小説の会話に登場することが続いて、ちょっと驚いている。元巨人の江川投手、作家の阿川佐和子さん……
有名人ではないけど…ぼくのお気に入りの台詞。
「すぐにわかるわよ。ギターケース持った中年女なんてそんなにいないから」
─ノルウェーの森 村上春樹
下巻(文庫だと緑のカバー)。左側のページの最後の行を、最後のページから順に眺めていくと出てくる台詞。この本を読んだとき、ぼくが知ってるギターケースを背負って歩く女性は一人だけだった。
昨晩寄った地元のBOOKOFFに、ノルウェーの森の新品の文庫が一番安い文庫コーナーに平積みにされていたので、久しぶりに後ろからページを繰ってみた。(笑)
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読んでくれる人が減ってしまった気がする。物書きを目指しているわけではないから、ここに書けばいいのかな。
3月28日(木)
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